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平成19年11月2日作成
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はしゃぎながら義男の話をしているうちに、とうとう耐えられないくらいの眠気が襲ってきたので、観念して眠ることにしたのだった。

幸子とユミコの二人は、そのまま静かに床についた。

目が覚めると、もう既に時刻はお昼を回っていた。

先に目が覚めたのは、幸子の方だった。

まだ眠りの中にいるユミコの顔を眺めながら、ふと幸子はこう思った。

“どうして、ユミコは、最初私に死の呪いをかけたのかしら?私の大事な人を拝借したとかどうのとか言ってたけど、私、この人の事もこの人の知り合いの事も何も知らないっていうのに・・・”

考えれば考えるほど、謎は深まっていくのだった。

男である、義男と哲史は、スッカリ、ユミコの美貌や育ちの良い躾の行き届いた上品な立ち振る舞いに参ってしまい、義男も哲史も体を失ったり、足を挫いて痛めたと言うのに、始終、鼻の下を伸ばしてデレデレとしていた。

特に義男などユミコの邪悪な呪いの為に体を無くしたと言うのに本当にどうかしている。

スッカリ、心底から容姿は去ることながら、性質も含めその器量の良いユミコの全てに陶酔してしまったかのようだった。

自分の命を奪われかかったというのに・・・・・

そんな想いが幸子の脳裏を走馬灯のように駆け巡った。

幸子だって、一時は死の呪いをかけられ、命を危ぶまれたのだし。

自分は、義男とか哲史と違って、同じ女だし、ユミコがどんなに美しかろうが、それに血迷って本当の事を見失いたくないと強く思っていた。

どちらかと言えば、自分もユミコと同じような種類のタイプの人間であるのも薄々気づいていたのだ。

それは、どういう事かと言うと、ハッキリと選別すれば、自分もユミコも相手を自分の魅力で惑わし、冷静な判断を狂わすタイプだという事だった。

もし、自分が世に言う詐欺常習犯罪者というものであれば、ユミコも間違いなくそういうタイプの人種であろう。

そんな事を、頭を過ぎっている時だった。

ユミコが大きく伸びをして起床した。

「あぁ~~!!おはよう!!!」

明るく元気の良い爽やかなユミコの“おはよう”のお目覚めの声が幸子の自室に響いたのだった。



 


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