Tの陰謀の番外編でお話したスライド式の陰謀に、もちろん、あの歴代くず男Tも関わっていた。
しっかりそれによって恩恵や何かおこぼれをもらおうとしていた。
Tは自分の本当の芸名を言っても誰も靡かないのは当に気づいているので、予め陥れる女性の好みの男性のタイプを聞いてそのタイプになりすましたり好きなタレント名を知れば、その名前と同じ名前をバーチャル内の人形につけてつきまとって話しかけていた。
そして、自分との下らない愚の骨頂のような下手糞トークに暫しの間付き合わせ、あまりの会話下手に相手が白けて行く前に、自分とこのタレントで愛想がいいタイプを呼び寄せ、代わりに話し相手をさせ、とにかく少しでも長時間バーチャルに縛り付けようとしていた。
その行為にはもちろん理由があった。
Tは自分に本当に顔が似ているタイプが似ている人物が見っとも無かったり惨めな待遇を受けたことがあることに対して、非常に憤りと悔しさを感じていた。
なので、自分に似た人物より勝っていると思われる古いタイプをすべてバーチャルに閉じ込め―その際、自分に似た惨めな待遇を受けた人物もその惨めな事実を証拠隠滅するために同じく同じ空間に、あらゆる手段を駆使して封印した―閉じ込めている間に、自分に似ている―殆どの場合それは思い過ごしで、なんとなく似ていてる程度で、実際は似ても似つかぬ美女と言った方が正しい―美女を企業権力者や裏社会の権力者に差し向けていた。
それによって自分のタイプを一番の権力者のお気に入りにし、自分もそれによって恩恵をいっぱい授かり、スターダムをのし上がって行こうと企んでいるのだ。そして、バーチャルの中の古株たちが彼女達の好みになりすました自分に陶酔して我を忘れバーチャルに嵌り時を忘れて行くのを“なんとアホな奴らだ!”と皮肉った涼しい目つきで見ていたのだと思う。
あいつの本心はあくまで仲間意識でも友愛精神でも、もちろん家族の親愛の情では間違ってもなくただただ、「今にみてろよ!俺のタイプのほうが成り上がってやる!」というのが正真正銘の本心なのは間違いないと思う。心の美しい優しい女性にはまったく残酷で残念なお話だがあいつこそ“信じるだけ馬鹿を見る無駄な相手”だと私はハッキリとここで断言できる!
くれぐれも注意して頂きたい!あいつを信じて付いて行けば必ず不幸になりますよ!