グーフィーは図書館や公民館、区役所など公共施設にもその姿を現す。
その言葉通り、グーフィーは、公共施設にもその姿を露見しているのが事実だ。
割と浅黒いそのおばQが濃くなって伸びたような顔から歯だけが真っ白に光っているのをみるにつけ、あまりにもマッチしたその不気味さにゾッとした気持ちを抑えるのは困難なことだろう。
そのような場所で彼らが行動する目的は、常に集団で皆、同じなのだ。
狙った異性を自分らのアジトへ連れ込むのが目的なのだ。
実はそのアジトというのはリアルではない。
それでは、いったい何なのだろう。
簡単にそんな秘密を言うわけにはいかないものだが、これを読んでいる皆さんはきっと何かの縁だろうからせっかくだからお教えしよう。
そのアジトの場所とは、今、流行のバーチャル空間という仮想の幻想ドームのことだ。
彼らはそこへ連れ込んで、自分だとは気づかれない形でベタベタとハベッタリ付きまとおうと思っているのだ。
その理由は素のままの姿で声をかけてもまず断られるのは分かっているので、まず女性受けしそうな男性像を調べ上げ、特に図書館なら相手が選ぶ本とか、無料映画コーナーがその図書館にあれば選ぶ映画で、相手が好みそうな男優になりすまして、連れ込んだバーチャル空間内で見事にそれを演じて、相手を自分に引きつけようというものなのだ。
まさに、その時の必死のジェスチャーや無言のまま狙う相手に精神的に圧力をかけてのバーチャル監禁技はプロとしかいいようがないツボを抑えており、脱帽せざる終えない所があるのが事実なのだ。