バーチャル監禁を長期的に成功させるには、今まで話した、派遣登録社員を使ったのスパイ、ストーカー活動が重要なのはいうまでもない。
そして、色々探った上、弱みを握ったと思ったや否や本格的なバーチャル監禁活動に移るという手はずである。
彼らは、外ではきちんと申し込んでもあっさり一つ返事で断ってきて、一瞬で終わってしまうような高嶺の花の相手を、仕事をえさに仕事に餓えている派遣登録社員を僕に従え、スパイ&バーチャル監禁活動によって、無理やりバーチャル空間ドームの中で交際の夢を叶えようとしているのだ。
その為に沢山の色んなしがらみのある人間関係が不気味に意味もなく壊されて怪事件や変死事件が増えていたのだと思う。
“ドームの中なら誰か気に入らないやつとか上司のフリをしてなりすましていれば、まさか自分が口説いているなんてばれやしない”
そう息巻いているのが彼ら派遣関係の仕事を回せるものたちの思考だ。
“片思いなんて許さない!!俺らは天下の派遣受けつけとか仕事を回せる立場の神様みたいな存在だ!!
美女だったり噂がある魅力的な異性はすべて我等にネットの中で謙譲しなさい!!でないとおまえらには仕事なんてない!!!”
そう思っているのだと真面目に思う。
そして、そう行動していると思う。
嫌、実に帝王思想だ。
さすが集団のトップに君臨するものの意見だ。
その誇らしげな堂々と言い切る姿勢に思わず脱帽してしまう。
また、報道や脚本、小説などの文章業界の人々はどうだろうか?
先にもお話したが、派遣受付などの人物は、ネットの中である程度会話を楽しんだり戯れたあとは、いつまでもズルズルとその可愛そうな狙われて連れて来られた犠牲者と付き合うと言うことはない。
その後はすぐに次の行動に移るのだ。
それは、別の業界の趣味人に言葉のごとく“売りつけていく”という行動だ。
売るといっても、お金を人身売買のように直接交換で貰う訳ではないと思う。
あくまで、仕事依頼や仕事提供という形でのお返しだと思う。
売りつけていく際、文章業界の人々の趣味趣向はとっくのとうにお得意の僕である登録社員たちに事前にスパイやストーカーをさせて調べさせてあるのだ。
また本当に追い詰めてよい仕事をせしめる為に、その僕たちに最終的には、彼らをバーチャル監禁する行為まで行わせていたのはいうまでもない。