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平成19年11月2日作成
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気を失った相手を目覚めさせるのには、これが一番よと言いたげに幸子は、何度も激しくユミコの両頬を代わる代わるに平手でピシャリ!ピシャリ!と打ちまくった。

義男も哲史も幸子のこの行動を止めようとしたが、“どうしても、ユミコさんに目を覚まして欲しいから”と言う事で幸子は彼らの忠告を聞き入れなかったのだ。

義男も哲史も、ただハラハラしながら見守るしかなかった。

するとどうだろう、ユミコの頬を幸子が打ちまくりだしてから、かれこれ20分くらい、たった頃だろうか?

手加減はしたものの、20分も、頬を打ちまくったために、ほんのりピンク色にほてった頬が、微かにピクリと動いたかと思うと、カッと見開かれた瞳孔が徐に正常な瞳孔に戻ったのだった。

そして、プルッと顔と首を震わしてから、その世にも美しい顔を幸子に真っ直ぐに向けたのだった。

「あぁ、ユミコさん!目が覚めたのね、本当に良かったわ・・一時はどうなることかと思ったわ」

と幸子は喜びの表情を浮かべた。

本当にユミコの身を案じて、心から心配していたし、義男から授かった‘愛しい者’が、体の中で確かに芽吹いていくのを感じ、自分の中で、今、何かが変わっていくのをヒシヒシと感じていたのだ。

一番変わったと思われる点は、自分を襲った相手に対して許す気持ちが沸き、慈愛に満ちた態度を取れるようになったことだった。

これが義男から授かった‘愛しい者’の力だとしたら、その効力は絶大だと言わねばらないだろう。

普段の幸子だったら、この状態の場合、こんな思いやりある態度を取るのは、多分、絶対に無理であろう。

ユミコはスッカリ元の調子に戻り、ケロッとしていた。

「あぁ、私ったら、今までどうしていたのかしら、何も覚えていないのよね・・」

ただ、記憶は一部なくなっていたらしいが。

消えた記憶は幸子のことを襲った所からだった。

もっと正確に言えば、幸子の自慢の長い黒髪を鷲掴みにした処から記憶が消えていたのだ。

「本当に、よかった!心配したのよね!」

幸子がそう言うとユミコもとても嬉しそうに微笑んだのだった。



 


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