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平成19年11月2日作成
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店の中は照明はそれほど暗くなかったが、鬱蒼とした、ある特殊な雰囲気に包まれていた。

なんといっていいか、例えれば、その雰囲気は、一種の得体の知れない微生物や黴が発生した感じにも似ていた。

別にこの店の中が汚いとかそういう問題ではなかったのだ、店の造りが古いせいだろうか?いわゆる雰囲気の問題であった。

目の前に店のホストらしい(?)者が現れて、馴れ馴れしい感じで話しかけてきた時も、涼はまだこの雰囲気に馴染むことができていなかった。

「何をお飲みになりますか?」

いつのまにか涼も幸子も店の中央のテーブルのソファに腰掛けていた。

その前に立ちはだかる様にホストが現れ、今まさにオーダーを尋ねてきたのだ。

「あら、お久しぶり!」

「お元気でしたか?この間はどうも、あ、やばい?」

な、なんとこのホストは幸子の知り合いらしい。

涼は特に対抗意識を燃やすことなく、二人の会話を横目で見ていた。

一体、何がやばいのだろうか?

涼に気を使っているのだろうか?

それなら心配などいらなかった。

涼は、とっくのとうに幸子ほどの女性が自分とだけ付き合っているとは思っていなかったし、まだ恋人にもなっていなかったので、幸子のことを自分一人に縛ったりはできないと思っていたからだ。

結構楽しそうに話している二人を眺めながら、涼は一人自分の世界に入っていった。

涼が頼んだカルアミルクが来ると、すぐ口をつけて、コーヒージュースのようにごくごくと飲んだのだった。

非常に喉が渇いていたのだ。

「あ、そうだ、ちょっと電話かけてくるから待っててね!」

そういうと突然幸子は店の中の公衆BOXのほうに向かっていった。

「幸子さん忙しそうだね、彼女もてるからね」

ニヤニヤと店のホストが笑いながらそういった。

そのホストの顔は丸顔でたれ目でまるでタレントの少年隊のフッくんに似ていた。

超かっこいいともいい難かったが、非常に爽やかで女性受けが良さそうなタイプだった。

 


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