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平成19年11月2日作成
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その後、幸子は、涼ともたまにはあっていた、そして他にも交友関係やお付き合いのあるものもいたし、もちろんあのお見合いパブの経営者の紳士とも会っていたのだ。

だが、幸子はそれだけでは満足できなかった、新天地を求めていたのだ。

―春の昼下がりのある日の出来事だった―

幸子は、女性同士の伝言ダイヤルで知り合った女性とドトールで待ち合わせをしいた。

そう、幸子は前にもお話したが、バイセクシャルの毛があった、なので、今回も相手には少しそのことを期待しているのが前提の出会いだったのだ。

幸子は紅茶を飲んで待ち合わせの伝言ダイヤルの相手を待っていた。

しばらくして、ドトールの喫茶室の中に息を切らせながらはいってきたのは、ガリガリのTシャツにパンツルックの女性だった。

「お待たせしました」

はぁ~、はぁ~と息を切らせながら、幸子のいるテーブルの椅子に手をかけて腰掛けるために無造作に後ろに引いたあと、その女性は

「あなたですよね、待ち合わせの人は、ほら、伝言の・・・」

と幸子に尋ねたのだった。

これはいわゆる知らないフリをされるかどうかの瀬戸際の問題だった。

すると幸子は

「はい、そうです、私(わたくし)です」

と素直に返事をしたのだった。

そこで、もしも、この都内のドトールの喫茶室の状態を幸子のことをよく見かけて知っている誰かが見かけたなら、きっといつも一緒にいる涼ではないことに、すぐ気づいたことだろう。

だけどあの頃の時点で誰がそのことを責めることができよう。

まだその頃は、幸子は一つの企業を制覇し、乗っ取るほどの勢いの人数とは知り合っていなかったから。

だから、幸子がよく都内で涼やその他の人物と連れ立って歩いているのを見かけたことがある者が、その都内のドトール喫茶室の光景を発見したとしても、別段、深くは考えなかったと思うのだ。

確か、あとから来た相手のガリガリの女性はミルクティーか何かを飲んだと思う。

その時はその喫茶室だけで二人は帰ったのだった。

“また、会いましょう”と約束をして・・・。
 

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