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平成19年11月2日作成
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部屋に入ると二人はすぐに入ってすぐの部屋の角部分にある小さな白いテーブル付のグレー色(おそらくそうだ)のソファに腰掛けた。

伝言女性Aは今日はお洒落な黒のワンピース姿だった。

そして、その顔は薄化粧がやけに映えてとても綺麗にみえた。

どちらかというと伝言女性Aの顔はキュートなタイプだった。

純粋可憐な雰囲気も未だ残っており、大人の女というイメージとは程遠かった。

「ここのお風呂ってハート型で素敵ね」

と伝言女性Aがプロ男に語りかけると、プロ男は微笑を浮かべてニヤリと笑った。

部屋の領域内に半分シースルーのガラス窓の枠のスペースの中にはめ込まれているハート型のジェットバスを指差して伝言女性Aは少しはしゃいでいるようにみえた。

「先に入っておいで」

プロ男はまるで幸子のように伝言女性Aにそう勧めたのだった。

ということはこのプロ男も15人関連の一味の助っ人に名乗り出る程だから、幸子と夜を共にしたことがあったのだろうか?

そして、伝言女性Aの反応をみて幸子と何かあったか知ろうとしたのだろうか?

実際、伝言女性Aは幸子とビジネスホテルにいったことがあり、この時も幸子は伝言女性Aに先に入るように勧めたが、プロ男が同じことを言ったからといって、よもや幸子と何かあったのかとかと、この時は想像もしなかったのだった。

それは、プロ男の美男子振りに見惚れてポォ~ッとなったということも原因の一つであったが。

とにかく、伝言女性Aはプロ男に勧められるまま、何も疑うことなく一人先に風呂に入ったのであった。

この時点で不幸にも伝言女性Aは後に起こる恐るべき陰謀計画の綾に嵌ってしまうことが決定してしまったのだった。

風呂に入る時、伝言女性Aは無防備にも自分のバッグを部屋のソファの上に置きっぱなしだった。

いつもなら、こんな不注意な事は決してしないのだが。―幸子と一緒の時でさえ、バスルームと隣接した洗面所部分に置いているほど用心していた。―

何も考えずに風呂の中で体を洗いながら鼻歌を歌っていたのだった。

ジャグジー用のパック入りの液体を泡立てると、その中で優雅に全身で伸びをしたのだった。

「ねぇ!やっぱり一緒に入りましょうよ!!」

急にふと寂しくなり、あの色男のプロ男とどうしても一緒に風呂に入りたい気分になってきて声をかけたものの部屋からプロ男からの返事はなかったのだった。


 

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