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平成19年11月2日作成
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その部屋に入ると幸子が扮するアバターがオーナー兼ママをしていたのだ。

シルバーに光る枠のコーナーの中で幸子は高らかに陽気にペチャクチャ来客達と談笑していたのだ。

幸子は水色のお洒落なドレスを着ていて、とても優雅に見えた。

まあ、この部屋にいるものは皆、お人形のアバターで動いていたので、他の者達と顔は殆ど同じだったが。

ユミコの薄紫色のこれまたお洒落なドレスを着たアバターが幸子のアバターに向かって部屋の入り口からズンズンと真っ直ぐに向かっていった。

幸子のアバターの前に行くと、ユミコのアバターはピタリと止まり、幸子の方へ振り向くといきなり

「はじめまして、私ユミコよ、よろしくね、隣にいるのが今日知り合ったばかりのライラよ可愛い子でしょ、うふふふw」

と自己紹介をはじめたのだった。

幸子もそれに対して

「おほほほほほほほっ、まあ、二人ともとても感じのいい子達だわ、こちらこそよろしくね」

と応戦したのだった。

しかし、その時、二人の目線の間に微かな火花が散っていたのを周りの者達が気づけたかどうかは謎だが。

確かに二人が揃うと何かこの部屋全体に緊張感にも似た物が漂うのは確かだった。

女王蜂二人の傍にオマケの様にくっついている将棋で言うと歩兵のようなライラの存在が何かとてもこの場にミスマッチな感じで妙だった。

この時、ライラの自室にパソコンは一台しかなかったので、ユミコの方のアバターの動作は全て念力で動かされていたのだから驚かされる。

もちろんそれはユミコの念力だった。

ユミコは最初の出会い時からそうだったが、幽体離脱とか何かそういう特殊な能力に恵まれいるのは確かだろう。

気づけば幸子とユミコとライラはいつの間にかシルバーのバーデスク越しに和気藹々と会話を楽しんでいた。

「だからねぇ、私は、いつもそう思うのよぉ、男って本当に勝手よねぇ・・・」

「まあ、酷い目に会ってきたんですねぇ、私は(わたくしは)人生はいつもそれなりでした」

二人の話はいつまでも途切れることなく続き、中々会話についていけずポツネンとするライラがチョッピリ哀れでとても浮いて見えたのだった。

その状態はまさに無様と言ってもいいくらいだった。



 

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