お見合い即結婚と言う厳しい環境下に置かれているTは、己の異常で過剰なまでの爆発的な性欲をもてあましながらも強く妻に要求することができず、―様々なしがらみや妻との相性的な問題もあるだろう―その為に、関係も無い罪のない、たまたまネットバーチャルでポッと出会っただけの関係の相手に歪んで腐りきった欲望の雄叫びをぶつけていた。
そして、その結果、狙う不幸にも白羽の矢のたった女性に対して、ご自慢の独学で習得した似非魔術技でAV故人女優霊を憑依させてせせら笑っていた。
その行為の裏には、自分は表向きは堂々と浮気したり遊んだり出来ない不況な環境下だけど、それなりに楽しんではいると自慢したかったのと、同じ趣味の仲間を増やしたいという団結を求める心からだったのだろう。―そして共通の趣味を持つことによって共に常に慰め合って行こうとしていたのだと思う―
あいつは完全にそのAV女優の霊を死後娼婦奴隷としていたのだろう。
魂商売の人から買い求めたのか、自分で独学で呼び寄せたかは謎だ。
また、自分でまるでものもらいかはしかのように邪悪憑依術で相手に霊を飛ばした癖にしばらく戻って来なくなると、嫉妬に狂って目を引ん剝いた画像を頻繁に個人ブログ内に貼り付け見せ付けて、被害者に非常に対して大変な迷惑と不快感を与え続けていた。
被害者の多くは、何が何やら分からず、驚きとショックで呆然としている状態だったのだというのが真相だと思う。
このまま別れたくないとか気に入ったとかそこまで感情も沸き辛いと思うのだ。
そのような訳の分からない、女性から見たらあまり必要としない部類の存在の霊が来てもただ戸惑うだけの女性の方が圧倒的に多いと思うのだ。
そして、その事実を良く確かめもしない、何も質問しようとしないで、―いきなり質問されても答えられない者も多いだろう、まず第一最初は何が何だかよく分からないというのが正直な答えだと思うからだ―勝手に己の都合と欲望に基づいて決めた法則に従って色や数字で今起きている状態を決め付けて大騒ぎして、酷いと即座に大事件を起こし続けていたと思う。
あいつは心の中できっとこう思っていたのだろう。
“なあ、あんた、こういうの好きな口なんやろう?,気持ち分かるでぇえ~~!なあ俺と共有しようやああ・・・やばくなったら全部せおってやああ~~!”
きっとこれがあいつの本心だったのだと思う。