小遣いバンクの展望
これから先小遣いバンクの制度がますます多様化し、複雑な様相を醸し出して行くのはまず間違いなかろう。そもそも小遣いバンクとは、小遣いを求めるニーズがあってこそ初めて成り立つ物であり、小遣いを求めるニーズなしには何も始まらない、発展していかないのは当然のことなのである。
それでは、小遣いを求めるニーズとはどんな物を指すのだろう。段階や種別は分かれているのだろうか?説明すると小遣いを求めるニーズの多くは、その小遣いによって自分の生活を今以上により良くして行く事が最大の目的であり、間違っても日陰の惨めな辛い生活を送りたくないというのが正直な心情だろう。水商売、その他接客業、セールス、ファッション業界、モデル、芸能人などに多い小遣いバンクを毎日の必須科目として要求する人等が多い業界は、当然のように日々小遣いバンクを請求する合図を指定された場所や文書などで送り続けている。
さらに求められる側の小遣いバンクの役割の人物を段階・種別で分類すると
初級小遣いバンク→小遣いバンクのイロハを覚え始めた段階の初級者のことを指す。まだ小遣いバンクの成り立ちの右も左も分からない状態だが、興味ややる気だけは人一倍の人種のことだ。小遣いバンクを求めるお声が掛かれば例え地の果て地獄の果て、火の中、水の中でも参上して行こうとする意気込みとバイタリティーには脱帽させられる物がある。
中級小遣いバンク→小遣いバンク御用達経験も数回から十数回に及び、小遣いバンクとしての誇りと名誉に燃え出して来る段階の中級者のことを指す。今の状態に満足し落ち着くことは無くさらなる飛躍を求め、自ら相手の注文を超えた気の利いたサービスや注文内容を上回った高価な小遣いやプレゼント提供で小遣いバンク要求者をうならせ続けことろはさすがだ。
上級小遣いバンク→毎月決められた額をローン・消費者金融会社に返済し続け、それ以外にも自分はカードや契約の枠の上限まで来てしまって、もう小遣いバンクの要望に答えられない場合は、まだ殆どローンを組んでいない暇な小遣いバンクを請求者に迅速に物色・調達する活動を日夜展開するレベルの物だ。必要とあらば破産宣告も厭わない潔さとあっぱれが素晴らしい。
水商売のケースを考えてみよう。毎日のヘアセット代金、容姿端麗を維持するためのサロン・エステ代金、毎月のブランド商品の購入額の返済金、至る場所に出向く時のタクシー代金、健康食品や美容器具、エステ用品の代金、外出や店に出勤時に持ち歩く高級ブランドバックやポーチの代金などなど数え上げたら切がないが、かなり高い確率でこれら全てを小遣いバンクに支払わせているのだ。もちろん一人では賄い切れないから複数の小遣いバンクが常に侍っている状態だろう。そういう扱いを受けても耐えられるかどうかがとても重要なポイントだと言える。自ら志願して小遣いバンクの道を歩んでいるとしても、とても気苦労が多く、辛い日々を背負わないとならないだろう。好きで付き合って気に入っても相手は金の請求が全てのお付き合いだからだ。これらの状況に長期間耐えられる強靭な精神力と根性が要求されるのは言うまでもない。
また、一般にトップや権力者タイプの多くは、自分は普段は高みの見物で中々野暮用や、プレゼント係は嫌ってやろうとしないが、さんざん小遣いバンク志願者や強制的に圧力をかけて小遣いバンクに仕立て上げた人物と奉仕を受ける側の相手―つまりモテル相手―の中が最高に盛り上がって良い関係にまとまって来ると急に猛烈な嫉妬心に駆られ、“お前より俺の方がふさわしい!”だとか“俺を選ばなければ二人とも殺す!”みたいな大変身勝手で残忍で暴力的で強引な割り込み方をするのが好きなようなので、そういう状態に陥った場合に耐え抜ける精神力も必要とされると思う。そういう状況にまでならないと燃え上がったり、真面目に付き合う気持ちになれないトップ権力者タイプの姿勢や思考に問題があると言えばあると思う。また小遣いバンクに報酬や見返りは後々であってもあるのか?その答えがポイントサイトや換金サイトだと言うことだろうか?
これら全ての問題をクリアすれば小遣いバンクの曙はもうすぐ先まで来ている。