陰謀の発端の原因は、すべてあいつTが悪いと私は思うのだ。あいつTは、自分がタレントから成り上がった弱小経営者だということに常に引け目を感じていてコンプレックスを持っていた。
なので、自分よりビッグな社員に保証をいっぱい付けたり、高額な退職金を支払う能力を持っている経営者に強い嫉妬心を感じていた。それで、あいつは、いつも、よく通う常連のネット内のバーチャルで、自分よりビッグな経営者の彼女やお気に入りを探し、見つけると集中的に狙ってちょっかいを出していた。
―あいつも弱小ながら一応経営者なので色んな調査網に依頼したり部下に探らせてどれがどこの経営者のお気に入りや彼女か見付だすことができたのだ―
そして、芸能人でありながら恋愛面では稚拙で、すぐ熱くなってしまったり、ムキになり過ぎる非常に扱いづらい癖の強い個性を持っているTは、自分より大物の経営者の彼女やお気に入りに、割と簡単に夢中になってしまい、本気でライバル経営者に嫉妬心を抱くようになり、敵の足をひっぱることを考え始め、自分なりに空っぽの脳みそや知恵で考え出したお粗末な陰謀劇を一人勝手にバーチャル内で繰り広げていた。
陰謀劇の手始めとしてTは敵の会社の部下に自分のとこの新人タレントや卵をネット内動画や口コミで見せびらかしたり、宣伝しながら、“上司や上司に似たやつばかり優先的に接待を受けているのを見せつけられていややないん?!”とお得意の相手を転落させるような、確実に不幸に導く悪魔の囁きを連発していた。
この屑悩殺台詞によって、多くの社員を洗脳し堕落させたのは過去の実績を見ても火をみるより明らかだ。現にたくさんの大手企業のエリートがあいつの地獄の悪魔の囁きにいとも簡単に翻弄され、ボーナスを失ったり給料を大幅カットされたり、酷いとリストラまでされてしまった。
また、あいつは上司に似ていなくても自分の経営する事務所の好みのタレントと似た子と付き合えるようにお得意様に対しては積極的に画像詐欺を手伝い、そのお得意様が社員として働く会社では、もろ部下同士の交際とか取引が行われている結果になっていた。
―そして、それは、現在も続けられているおそれも高い―
このことに様々な情報や、それによって開始した調査の結果気づいたあいつの事務所のお得意様の会社の上司は、あいつを直ぐに憎むことはせず、どう誘惑されたからと言って、それにノコノコ従っている方が悪いという決断を下したのらしかった。その状態は、まるで中国映画の「ラバーズ」の主人公女性のシャオメイに対する交際者の仕打ちにも似ている。つまり、Tに誑かされた誘惑に負けてしまった哀れな子羊たちは、ついうっかり己を忘れてシャオメイの運命を辿ってしまったのだ。
私に言わせれば、Tは短い期間にあっという間に日本を恐慌に陥れてしまった重犯罪者なのだ。
上司や上司に似たタイプばかりいい思いをしているのを見せ付けられるのは確かに嫌かもしれない。だが、上司はそういう思いをさせているだけでなく、血の繋がらない赤の他人にキャリアが上がれば上がるほど給料をドンドン上げていったり、ボーナスを増やしたり、定年後も高い退職金を与えたりと実の家族以上に責任を持って社員を可愛がっていたのも事実だ。やはり、上司や上司に似たタイプが皆の前で振舞っていたり楽しそうにしているのが不愉快だから傷つけたいとか苛めたいとかに走ってしまうと上に列記したような特典や保証は全て消えてしまうのは当然の結果だと思う。
私としては、こういう結果に至ってしまったのは全てはTが悪いと思うのだが、あいつはきっとそんなことどこ吹く風と行った感じで、自分が犯してしまった恐ろしい罪―仲間や話の分かる味方のふりをしながらそそのかし沢山のエリート達を転落させてしまった事実―を無罪放免にするために自分に最も似たタイプの女性に裏の世界の偉い人にソックリな女性の友達をくっつけようとしたり、裏の世界の偉い人の彼女やお気に入りと何としてでもネット内でお近づきにして言いたい放題やりたい放題をずっと続けて行こうと企んでいるのは、あいつのブログの愚の骨頂のようなチンケな言動からも一目瞭然だと思っている。
また、上司や上司に似たタイプを苦しめるために、上司のお気に入りをネット内でちょっかいを出す他にも、上司に似たタイプのお気に入りも調べ上げネット内でさいさんしつこく話しかけ、粉を撒き、言葉巧みに自分のテリトリーに入れ、お気に入り同士をそれぞれいつの間にか仲良くさせたり知り合いにして中心人物であるべきタイプをみそっかすにしてせせら笑っていた。―そして、その行動によってお互いを憎みあうようにさせ、自分を好きにならないと人間関係破壊されるんやでぇ~と裏で赤い舌を出しているのは、ほぼ間違いなかろう―
こんな屑のような男が今後も取引が順調でビッグスター街道をまっしぐらだったらチャンチャラ可笑しくて、間違いなく当然の条件反射として私はお腹を抱えて笑い転げしまうと思う。憎まれっ子世に憚ると言うが自分のことしか考えてないような奴が、のうのうと世の中を渡っている空しい時代だと言わざる終えないと私は思う。